kono先生のOSの講義の指南書

目次

  • 自己紹介
  • はじめに
  • kono先生のOSの講義に関する情報
    • シラバスを眺める
    • 授業評価アンケート結果を眺める
  • 単位取得の流れ・課題の提出方法・成績の基準について
    • 単位取得の流れ
    • 課題の提出方法
    • 成績の基準
    • 単位を落としたときのバックアップ
  • 講義のスケジュール(2021年度)
    • 10月
    • 11月中旬
    • 12月下旬
    • 2月中旬
    • 講義のスケジュールのまとめ
  • OSのベストプラクティス
  • 最後に

「自己紹介」

ヨシザウルスです。最近、kono研に仮配属されました。OSで時々後輩を助けてます。


「はじめに」

B2の必須科目は重たい講義が多く、その中でも最も難しいとされる講義が「OS」です。

この記事では、OSが難しいとされる所以や、攻略の仕方、スケジュール、学生が取れるベストプラクティスを解説しています。

(特に先生に向けて) 保険ですが、著者は第一志望でkono研に入りましたし、kono先生も好きですし、OSも楽しく攻略しました。

しかし...、初めてOSの講義を受ける学生にとっては、それはそれは難しいはずなので、手助けのつもりでこの記事を書いてます。

ヘイトスピーチは一切ないです!


「kono先生のOSの講義に関する情報」

OSの講義のシラバスや授業評価アンケートを眺めて、ieの講義の中でOSがどれほど特殊で難しい講義か理解しましょう。


シラバスを眺める

大学の講義は大体、どのように成績をつけるのかがシラバスにかかれています。OSの講義を理解するために、まずはOSのシラバスを眺めてみましょう。

シラバスに「授業内容と方法」という項目があるので読んでみましょう。

コンピュータに接続された機器や、コンピュータ上のアプリケーション、そして、コンピュータのユーザの間の関係を調整する役目をになうのがオペレーティング・システム(OS)である。OSの基礎と理論、そして、実装を、プログラミングや実際のプログラムを読むことから学んでいく。英語の教科書を使います。必ず購入すること。

英語の教科書を使う」と書かれていますが、kono先生はよく学生に「毎日2時間は英語勉強しなさい」と言っているので授業内容に英語を取り込むのはかなりkono先生らしいですね。


次に「達成目標」を読んでみましょう。

(F)OSの基礎と理論を理解し、OSを自分でインストールし自在に使いこなすことができる(実践性) (G)現在のオペレーティングシステムの適用範囲や限界を良く理解し,将来,技術者, 研究者として,より有効な新しい情報システムを開発することができる(創造性) (H)オペレーティングシステムに関する専門的な深い知識を身に付け,専門用語が示すものの具体的内容及びその有効性,適用範囲を説明することができる(専門性)

実際に著者が実感したOSの講義の効能として、OSの講義を受けて「オペレーティングシステムの適用範囲や限界」を加味した上で、高レイヤーの処理を書くことができるようになりました。


次に「 評価基準と評価方法」を読んでみましょう。

レポート、出席状況、演習の結果を総合して判定する。
必須指定されたレポートは確実に提出すること
レポート数15以下は不可とする

レポート数16以上なら単位は貰えるということでしょうか? とりあえず、ボーダーラインぎりぎりを目指すのではなく、できる限り提出してみましょう。力試しとして挑戦してみてください!


授業評価アンケートの結果を眺める

実際に講義を受けた学生からの評価も見ておくと、OSの難易度が鮮明に伝わるので参考になります。

OSの授業評価アンケート(2021年度)で、学生からのOSの評価を調べてみましょう。

この記事では、同年の「実験・実習系」である、「知能情報実験Ⅱ」と「ソフトウエア開発演習Ⅰ」の授業評価アンケートの結果と見比べて表示しています。


「回答人数」

  • OS
    • 48人
  • 知能情報実験Ⅱ
    • 31人
  • ソフトウエア開発演習Ⅰ
    • 31人

回答人数がOSの方が多いですね。


「Q. 使用したテキストは、講義をうける上で効果的(分かりやすかった,役に立った etc...)でしたか? 」

OS 知能情報実験Ⅱ ソフトウエア開発演習Ⅰ

OSのテキスト(講義資料)は、アンケート上では「分かりにくい」と学生に思われているらしいです。OSに合格したあとだと自然と資料が分かりやすく感じますので、このようなアンケート結果になった原因としては、「初めてOSを取るB2の学生には初めて聞くような単語が多いから」だと推測します。自分で調べて理解するフェーズは、どのエンジニアリングにも必ず存在するので、まずは自力で調査する練習だと思って授業に食いついてください。


「Q. 教員の説明は分かりやすかったですか? 」

OS 知能情報実験Ⅱ ソフトウエア開発演習Ⅰ

OSのアンケートでは、半数が「分かりやすくなかった」と回答していますね...。なにより、kono先生の授業は「授業」というよりかは「実況」に近いです。「自由」がkono先生のいいところでもあるので目を瞑ってあげましょう...。


「Q. この講義の課題の難易度はどうでしたか? 」

OS 知能情報実験Ⅱ ソフトウエア開発演習Ⅰ

OSの課題は、アンケートを答えた学生が「難しかった」以上の評価をしています。これは課題の質もそうですが、量も多いので初めてOSを受けるB2は、課題に一番苦戦しているのではないかと思います。乗り越えるには、技術力、友達に頼る力、先輩に頼る力の中のなにか一つが秀でている必要がありそうです。


「成績評価(課題、試験、評価方法 など)に対するコメント」

OSの評価に対するGoodな学生の感想は以下の通りです。

  • 「授業が終わっても課題を提出したいです。」
  • 「OSについて詳しく学ぶことができた。また、先生の講義自体も試行錯誤しながら進めていく形で非常に勉強になった。」
  • 「 OSの基礎や理論について学んだことをこれからの授業や卒業後に活かしていきたい。」
  • 「今までOSは抽象的な意味しか理解できなかったが、この講義を通してOSについての具体的な概要をある程度イメージできるようになったと思う。」

「OSについて理解できたので、これからの技術の応用にその知識を活用したい」といった感想が多いですね。

OSの評価に対するBadな学生の感想は授業評価アンケートを見てください...!

OSと同じ時期に修辞学の講義でも取ったのかは不明ですが、文才が溢れるコメントがあって面白いです。


授業評価アンケートのまとめ

アンケート結果を眺めると「OSは資料と先生の説明が分かりにくい上に、課題が難しい(すぎる)」ということがわかります。

しかし、著者自身は、OSはieの講義の中で最も価値のある講義だと思っていますよ! 調べる力や技術力は確実に上がりました!


「単位取得の流れ・課題の提出方法・レポート提出状況の確認・成績の基準について」

OSの特徴が理解できたところで具体的にどのように攻略するかを見ていきましょう。


単位取得の流れ

単位取得の流れを簡単に表現すると、以下のようになります。

kono先生が授業中に課題を 紹介 or 修正 する。
紹介 or 修正された課題のみ学生のレポート提出が許可される。
kono先生にメールでレポートを出す。
そのレポートが先生によって、「合格」or「不合格」の判定が下される。
「不合格」の場合は、レポートの内容の悪い点が指摘されているFBメールの返信が来る。(レポートの内容がひどい場合は返信なくても「不合格」になるときがある)
「合格」になるまで、レポートを提出していい。(当てずっぽう的に提出し続けるとkono先生がキレるのでなるべく避けたほうがいいが、そういう精神性は持っておいた方がいい)
「合格」の判定の課題提出数を最大化することを学生は目指す。

課題の提出方法

ie.u-ryukyu.ac.jpドメインのメールアドレスでkono@ie.u-ryukyu.ac.jp宛に以下のような題名でメールを送信します。

Operating System Lecture Exercise x.x

例えば、1.1の問題を提出する場合は、Operating System Lecture Exercise 1.1という題名でメールを送信してください。

メールの本文で氏名や学籍番号を書く必要はないです。

「不合格」を意味するkono先生によるFBメールが返信されたら、それに返信するのではなく新たにメールを作成してレポートを提出することをおすすめします。

レポート提出状況の確認

レポート提出状況を知る手段が2種類あります。discordでのbotの通知と先生からのメールです。

頻度としては「discordのbot(2021年度は9回) > 先生からのメール(2021年度は3回)」です。

情報量としては「discordのbot(曖昧) < 先生からのメール(かなり詳細)」です。

まずは、discordでのレポート提出状況の確認方法を見てみましょう。

discordのOSサーバーのteacherチャンネルで以下のようなメッセージがbotによって送信されます。

e2057** * in *
...
e2057** * in *
e2057** * in *
e2057** * in *
...
e2057** * in *

自分の学籍番号が書かれている行を探してみましょう。

e2057** x in y

上記の行の意味としてx in yの部分は、以下を意味しています。

y通のレポート提出メールをkono先生が受け取って、x通は先生に見られた

結論としては、「discordの通知によって、先生が学生の提出したレポートを見た数がわかるだけで、何通が合格したかはわからない」ということになります。

discordのbotの通知で合格したレポートの数がわからなくても、不合格のレポートには先生から何かしらのFBが返信で返ってくるので、それを参考にして学生自身でレポートの合格判定をしてみましょう。


次に、先生からのメールによるレポート提出状況の確認方法について調べてみましょう。

先生から送られるメールの内容は以下のようなものです。

Exercise 1.1 -- Date: <レポートが提出されたときの時間>
        ok Operating System Lecture Exercise *.*
Exercise 1.2 -- Date: <レポートが提出されたときの時間>
        unchecked Operating System Lecture Exercise *.*
Exercise 1.3 -- Date: <レポートが提出されたときの時間>
        bad Operating System Lecture Exercise *.*
...
↑のような報告がずっと続く
↓メールの末尾
...
e2057xx@ie.u-ryukyu.ac.jp os exercise is not finished! a(ok)/b(received) in c mails

okは「合格」、badは「不合格」、uncheckedは「メールは受信したが、まだ評価していない」です。

ちなみに、2021年度は、終盤の「1月18日」、「2月8日」、「2月12日」に上記のようなメールが来ました。

同時期に来たdiscordの通知とメールによる通知を見比べて見た結果、discordの「e2057** x in y」とメールの末尾にある「e2057xx@ie.u-ryukyu.ac.jp os exercise is not finished! a(ok)/b(received) in c mails」は、xとb、yとcが同じ値でした。

結論としては、「先生によるメールによって、どの課題レポートが合格したか、不合格か、まだチェックされていないかがわかるが、頻度が少ない」ということになります。


成績の基準

OSの場合は成績の付け方がかなりシンプルでわかりやすいです。

成績は「A」、「B」、「C」、「D」、「F」とありますが、OSの場合は「A」か「B」か「F」の三段階です。


Aの基準

課題提出数が単位取得の基準より上だった場合


Bの基準

課題提出数が単位取得の基準すれすれだった場合、別の言い方で表現すると「お情け」です。

結構レアなので、単位取得≒「A」だと思ってもいいです。


Fの基準

課題提出数が単位取得の基準に達していない場合


成績の付け方の結論

ほぼ、単位が取れたら「A」、取れなかったら「F」だと考えていいです。


単位を落としたときのバックアップ

後期でOSの単位を落としたら、来年の夏休みの補講があります。

2022年度の補講では、最後にkunita先生がメールで生徒に合否の結果を教えてくれたらしいです。(10月13日にメールが送信されたらしい)

GPA的には、去年度が0で補講で4なので、実質2(=C)みたいな感じになります。


「講義のスケジュール」(2021年度)

OSの講義の世界観がわかったところで、講義のスケジュールを把握してみましょう。2021年度のもので、毎年スケジュールが変わるかも知れませんが、参考になるはずです。


10月

  • kono先生の講義が開始される

11月中旬(2021/11/09)

  • 教科書の問題番号が配布される
    • 配布されるには一定数のレポートをある期日までに提出しなければならない
    • 学生によって与えられる問題が異なる
    • 問題番号が教科書に存在しなかったら好きな問題を解いていい
    • 以下のようなメールが送られる
Your OS assignments for Paperback are
Chapter 11 ex 11.15
Chapter 6 ex 6.17
Chapter 12 ex 12.5
Chapter 21 ex 21.15

12月下旬(12月31日)

  • 12月31日までに6個のレポートを「提出? or 合格?(どちらか不明)」していなければ、足切りになる(先生談)
    • ≒その日、以降どんなに出しても採点されずに不合格が決定する
    • しかし、足切りのはずの生徒も爆速で課題提出して合格していたこともあったので真相は謎

2月中旬

  • 課題の締め切り
  • 締め切りに間に合わせて課題を出しても、学生全体が最後に先生の処理しきれないレポートを提出すれば採点されずに、成績評価されてしまう

講義のスケジュールのまとめ

計画的にOSを倒しましょう。


「OSのベストプラクティス」

OSで取る行動によって、レポートを作成するハードルが下がったり、逆に単位取得難易度を上げたりすることがあります。

OSの「やるべきこと」と「アンチパターン」を見てみましょう。


やるべきこと


作業ログは残しておこう

出したレポートが不合格だったとき、何も作業ログを残していないとまた0からのスタートになるので、作業ログを残しておきましょう!


教科書の問題を貰う

講義のスケジュールで、教科書の問題番号が配布されるフェーズがあります。

4つ解ける課題が増える上に、教科書の問題はkono先生が作った問題よりも解きやすいので、OS攻略では重要な要素になります。

しかし、教科書の問題番号を配布してもらうには、ある条件をクリアしなければならないです。

条件といっても「x月y日までにn個のレポートを提出する」のようなものですが、詳細は毎年変わるので、授業中に口頭で説明されるときに聞き逃さないようにしましょう。


授業中にkono先生とモブプロする機会があれば、ぜひやってみよう

kono先生は、モブプロで積極的に手を挙げる生徒には優しくレポートの解き方を教えてくれます。


なるべくDMは避けてパブリックな場所で質問してみよう

質問することは良いことですが、DMだと回答が他に同じところで詰まっている学生が見れないので、できるだけパブリックな場所で質問しましょう。


友達と協力しよう

OSだけでなく、他の教科もB2後期は難しいので協力しましょう。GPA争いとかは気にしないほうが平和です。


今のうちにOSの単位を取得しておく

これは完全に陰謀論なのですので、スクロールしながら適当に読んでください。

最近のkono先生はOSの講義や補講のレポートの採点が終わるタイミングで「翁長先生が必須科目の線形代数の講義で学生全員を落とす話」のツイートをします。

kono先生ならいつか同じことをやりかねないので今のうちに単位を取得しておきましょう。

補講の人は絶対に補講中に合格してください。補講の間は問題が変更されませんが、補講でも落とした場合、毎年問題が変更されるので去年度の課題のストックがほぼ全て無効になります。


アンチパターン


ボーダーラインを先生に訊く

kono先生的には「ボーダーラインを知る」→「ボーダーラインに乗っかった瞬間にOSの課題をやらなくなる」ということなので(大半の学生はそうだろうな...)、ボーダーラインを先生に訊く=やる気ないです宣言なので、先生がキレます。キレるとボーダーラインが上がります。


『わからない』と吐き捨てる

モブプロとかをするチャンスを振られても、投げやりに「わからないのでやりません」と言うのは避けましょう。わからなくても、「わからないですが、やってみます」と言いましょう。そういう生徒には本当に優しく接してくれます。


スクリーンショット画像をメールに添付する

課題の目標達成の証拠としてスクリーンショット画像を添付すると、レポートが「不合格」になる確率が上がります(ほぼ100%)。出力結果はコピペで貼っつけていいです。


画像ファイルにsvgじゃなくてjpegを使う

河野先生はjpeg大大大嫌いです。jpegは拡大すると解像度が荒くなりますが、svgはそのようなことは起きません。画像ファイルをWebサイトに掲載、メールに添付するときは、jpegじゃなくてsvgにしましょう。


ソースコードをGitLab(もしくはGitHub)に上げずに、メールに貼る

この行為も、レポートが「不合格」になる確率が上がります(ほぼ100%)。

ソースコードを提示するときは、GitLab or GitHubにpushしてレポジトリのurlを貼りましょう。


英語を和訳する

これは教科書(英語)の問題を解く課題でよくある話ですが、英語で書かれている問題文を和訳してメールの内容に追加すると、レポートが「不合格」になる確率を高める...ということはないですが、不合格のとき、FBの返信で「だから和訳書くなよ」と言われます。


「最後に」

この記事でkono先生のOSについて理解が深められたでしょうか、多少なりとも手助けになれば幸いです。

OSは難しい講義ですが、乗り越えれば必ずみなさんの糧になります。英語や調べる技術など、得られるものがあるはずです。

みなさんが、2年次が終わった頃に、OSで技術力が上がった! などの実感が得られることを期待してます。

ではみなさん、また今度!